郵便物の中に時々目にする「個人宛封筒」という記載、意識したことはありますか？
これはただの個人宛手紙ではなく、間違って開けてしまうと問題が起こることもあります。
「個人宛封筒」の正しい意味を把握し、誤解を防ぐことが重要です。
「個人宛封筒」って何？
「個人宛封筒」とは、手紙が本人だけによって開封されることを願う際に用いられる言葉です。
つまり、その手紙は本人のみが開けるべきものです。
この種の扱いを受ける手紙には、
・個人情報を含む書類（請求書や診断書）
・査定や評価に関わる資料
などが含まれます。
他人に見られたくない内容が含まれるため、透けない封筒が使われ、「個人宛封筒」と明記され、他人が開けたかどうかが分かるような封がされています。
「個人宛封筒」はどこで手に入る？
「個人宛封筒」は特別なものではなく、どこででも手に入ります。
追加の料金もかからず、「個人に開けて欲しい」という意志表示なので、はっきりと「個人宛封筒」と記されていれば問題ありません。
書き方に厳密なルールはなく、手書きやスタンプどちらも可です。
仕事用の書面では、目立つために赤いスタンプが推奨されます。
「個人宛封筒」の表記は、縦書き封筒では縦に、横書き封筒では横に行います。
「個人宛封筒」を誤って開けたら？
他人宛の「個人宛封筒」を開封した場合、刑法で「信書開封罪」に問われる可能性があります。
この罪には、最大1年の懲役または20万円以下の罰金が科されることがあります。
この罪は被害者が告訴する必要があります。
間違って開封した場合は、宛名の人に正直に伝え、謝罪しましょう。
自宅のポストに誤って投函されたものを開封した場合は、自分の住所と名前を書き、誤投函と開封した事実を伝え、再びポストに投函するのが良いでしょう。
他人宛の封筒を開封する際に注意すべきこと
「個人宛封筒」は、送り主が本人にのみ開封を望んでいることを示しています。
ですから、他人宛の封筒を開けることは避けた方が良いでしょう。
自分宛の手紙であるか、「個人宛封筒」の表示があるかをしっかり確認することが重要です。
