高速道路を走行していると、隣を通過するトラックの一部のタイヤが空中に浮いているのを見かけることがありますね。
これは単なる予備のタイヤ、あるいは何かのトラブルなのでしょうか。
実は、これらの浮いているタイヤはリフトアクスルという特別な機能によるものなのです。
リフトアクスルと聞いてもなかなかイメージが湧かないかもしれませんが、今回はこの機能の詳細をご紹介します。
リフトアクスルの概要
大型トラックは、積載量に合わせてタイヤの数を調整する必要があります。
しかし、荷物を積んでいない時は、全てのタイヤを使用する必要はありません。
そこで活躍するのがリフトアクスルです。
これは、必要ないタイヤを持ち上げて走行できる機能で、特に高速道路上でこの機能を利用しているトラックが目立ちます。
リフトアクスルのメリット
摩擦軽減と運転の快適性
使用していないタイヤを持ち上げることで、タイヤやブレーキ部分の摩擦を抑えることができます。
また、荷物がない場合にはタイヤが少ないほうが燃費がよくなり、運転もしやすくなります。
高速道路の料金削減
リフトアクスルを使うことで高速道路の料金を節約できます。ETCシステムは走行中のタイヤの数をセンサーで検知し、料金を計算します。
最新のトラックには、荷物の量に応じて自動でタイヤを持ち上げる機能が搭載されているため、料金の過剰支払いを防ぐことができます。
料金面での差額
たとえば4車軸のトラックが1車軸を持ち上げると、特大車から大型車にカテゴリが変わり、料金が割安になります。
年間を通して計算すると、その差は大きな金額になります。
リフトアクスルの使用には多くの利点
リフトアクスルを利用することで得られるのは、経済的なメリットだけでなく、トラックの維持管理にも優しいという点です。
ただし、この機能の不正使用は避けなければなりません。