本稿では、固定電話(ランドライン)の更新に関してNTTへの問い合わせ結果や、更新時に考慮すべき点、下取りの可否について詳述します。
IP化された電話システムに関連して、次のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- 固定電話の更新は必要でしょうか?
- 問い合わせはどこにすればよいですか?
- 更新時に注意すべき点は何ですか?
- 古い電話機は下取りできますか?
この記事で学べること:
- IPネットワーク化後も固定電話の更新は不要です
- 問い合わせは、NTT東日本もNTT西日本も「116」で可能です
- 更新する際に必要な機能を考慮することが推奨されます
- 電話機の下取りは困難ですが、買取やリサイクルは可能です
では、電話システムの変更が電話機の更新を必要とするかどうかを解説します。
固定電話の更新必要性をNTTに問い合わせ!
IPネットワーク化にも関わらず、固定電話の更新は必要ありません。
2024年1月に電話システムがIPネットワークに完全移行したことについて、詳細をご説明します。
IPネットワークへの変更に関連する注意点:
- 変更手続きや工事は必要ありません
- 現在の電話番号や機器はそのまま使用できます
- 通話料は全国一律で9.35円(3分あたり)です
- 一部のサービスには変更や廃止が生じています
家族から、新しい専用機器が必要かどうかの相談を受けることがありますが、NTTに問い合わせた結果、更新の必要はありませんでした。
自動的に固定電話がIP電話へと切り替わります。
IPネットワークとは、インターネットを利用する通信網のことです。
以前はPSTNという通信網が使用されていましたが、その設備が老朽化したことを機に、NTTはIPネットワークへの切り替えを決定しました。
この変更で最も大きな影響を受けるのは通話料金で、以前は距離に応じて料金が異なっていましたが、IP電話により料金が一律となります。
この結果、通話料が安くなる可能性が高いです。
手続き不要で料金が安くなる可能性があるのは、確かに良いニュースです。
ただし、注意が必要なのは詐欺行為を行う業者が存在することです。彼らは「電話が使えなくなるため、工事が必要」と不安を煽り、金銭を詐取することがあります。
NTTは「工事不要で、現在の電話がそのまま使用できる」と明言していますので、不必要な工事を迫る業者には注意が必要です。
NTTの固定電話に関する問い合わせ先
NTT東日本とNTT西日本においては、問い合わせは「116」の番号で電話を通じて行うことが可能です。
IP電話への移行後も、既存の電話機はそのまま利用可能です。ただし、何か気になる点がある場合は、NTTに直接問い合わせることが大切です。
NTT東日本とNTT西日本の問い合わせ方法には違いがありますので、それぞれについて詳しく説明します。情報は2024年3月のものです。
NTT東日本への問い合わせ—Webと電話
NTT東日本では、固定電話に関する問い合わせをWebと電話の両方で受け付けています。
Webでの問い合わせ方法は以下の通りです。
- NTT東日本の公式サイトを開く
- 「お問い合わせ」をクリック
- 「電話」のカテゴリを選択
- 「電話に関するお問い合わせ」のセクションから「web116」に進む
- 「加入電話・INS NET64」に関する問い合わせを選び、フォームから連絡する
Webからの問い合わせは24時間可能で、忙しい方には特に便利です。
電話での問い合わせは、以下の方法で行えます。
- NTT固定電話からは、「116」をダイヤル
- 携帯電話やその他の電話からは0120-116-000を使用
受付時間は9:00から17:00までで、土日・祝日(年末年始を除く)も対応しています。
NTT西日本への問い合わせ—Webと電話
NTT西日本に関する問い合わせもWebと電話で可能です。
Webでの手順は以下の通りです。
- NTT西日本の公式サイトを開く
- 「お問い合わせ一覧」をクリック
- 「電話サービス」にある「お問い合わせフォーム」を選択し、フォームから連絡
こちらも24時間いつでもWebでの問い合わせが可能です。
電話での問い合わせは、以下の通りです。
- NTT固定電話からは、「116」をダイヤル
- 携帯電話やその他の電話からは0800-2000116を使用
受付時間も9:00から17:00までで、土日・祝日(年末年始を除く)も対応しています。
Webと電話の両方で問い合わせが可能なため、利用者にとって非常に便利です。私が母の自宅の固定電話から「116」に連絡した際も、スムーズに対応してもらえました。
引越しシーズンには特に問い合わせが多くなり、回答を得るまでに時間がかかることがあります。急ぐ場合は、NTTの公式サイトに掲載されている「よくある問い合わせ」を先に確認することをお勧めします。
また、通信に問題が生じた場合はこの記事で紹介している対処法を試してみることが効果的です。問い合わせる前にこれを実行することで、問題が解決するかもしれません。
固定電話を購入する際の注意点
新しい固定電話機を設置する際は、単に電話線を接続するだけで利用開始できます。固定電話機を更新する際に心配されるかもしれませんが、基本的には電話線を接続するだけで新しい機器が機能しますので、操作は簡単です。
ただし、どのような機能が必要かを事前に検討しておくことで、購入時の迷いを避けることができます。新しい固定電話機を選ぶ際の主要なポイントは以下の2点です:
- セキュリティ機能
- FAX機能
セキュリティ機能では、「迷惑電話対策機能」が一例です。これは通話を自動的に録音する機能で、詐欺などの犯罪対策として役立ちます。また、「ナンバーディスプレイ機能」で発信者の番号を確認できるため、安心して通話を受けることができます。
FAXを頻繁に使用する場合は、FAX機能付きの機種を選択することが重要です。注意すべき点としては、機能が多くなるほど価格が上がることがあります。そのため、予算を考慮しながら最適な電話機を選ぶことが望ましいです。
電話機を買い替えた際の下取りや処分方法3選
多くの場所では、電話機の下取りサービスは提供されていません。不要になった電話機をどう処分すればいいのか、次の3つの方法をご提案します:
- フリマアプリでの販売
- リサイクルショップでの買取
- 小型家電回収ボックスへの持ち込み
フリマアプリを利用することで、思いがけず高値で売れることがあります。特にレトロなデザインの電話機は、コレクターアイテムとして需要があります。
リサイクルショップでは、持ち込むだけで手軽に買取してもらえます。状態が良好であれば、付属品が完備していると高価買取の対象になることもあります。
最後に、自治体が設置している小型家電回収ボックスに持ち込む方法もあります。これにより、不要な電話機が資源として再利用されます。これらの方法を活用することで、環境にやさしく、かつ効果的に古い電話機を処分することができます。
まとめ
IPネットワーク化されても固定電話の更新は不要ですが、何か問題があればNTTへの問い合わせが可能です。
IPネットワーク化により、電話機を更新する必要はなくなりましたが、使用中の固定電話に関して疑問や問題が生じた場合は、NTTへ問い合わせることが推奨されます。固定電話の使用は減少傾向にありますが、災害時の連絡手段としての信頼性など、その価値は依然として高いです。
この機会に、家族や同居人と「我が家の電話機をどうするか」について話し合うことも一つの選択肢です。時代の変化とともに、家庭の通信手段も変わりますが、それぞれのニーズに合った最適な方法を選ぶことが重要です。