冬の季節は雪景色が美しい反面、歩行時の滑りやすさが問題になります。
特に予期せぬ降雪時には、滑る危険性が高まります。
雪降る地域を訪れる際、特に気を付けたいのは滑りやすい道路です。
そうした状況下での歩行には、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか？
以下で、雪道で安全に歩くための方法と注意すべきポイントをご紹介します。
雪の季節が来る前に、これらのポイントを覚えておきましょう。
雪道で安全に歩くための方法
なぜ雪道は滑りやすいのか？
雪が積もると滑りやすくなるとよく言われますが、雪自体はそれほど滑りにくいものです。
滑りやすさは、以下の条件が重なったときに発生します。
・踏み固められた雪が氷のようになる。
・雪表面が少し溶けて水の層が形成される。
・低温で水層が凍結し、通行により部分的に溶けるという繰り返し。
氷と水が混ざり合うことで、滑りやすさが増します。
従って、通行人が多く通った後の道は特に滑りやすくなります。
「ペンギン歩き」で安全に
雪道を歩く際には、ペンギンのような歩き方が効果的です。
ペンギンは低重心で小さな歩幅で歩き、足全体を地面につけます。
この「ペンギン歩き」を意識することで、転倒リスクを減らせます。
●ペンギン歩きのコツ
・歩幅は足の大きさ程度に保つ。
・足を全体的に雪道に下ろす（つま先やかかとだけではなく）。
・足元の少し先を見る（直ぐ前だけに集中しない）。
・通常よりも少し遅めに歩く。
足元を意識することで、自然と背中が丸くなり、重心が下がり、安定します。
足を下ろす際は、力を入れすぎず軽く踏み込む程度にしましょう。
歩幅を狭くすると少し時間がかかるかもしれませんが、急ぐと転倒しやすくなります。
雪の日は余裕をもって、ゆっくり歩くことが大切です。
交差点で砂を活用する
雪道の滑りやすさは場所によって異なります。
特に交差点の白線部分は、滑りやすいです。
白線は雪が溶けにくく、滑りやすくなる傾向があります。
雪が多い地域では、滑り止めとして「砂箱」が設置されています。
滑りそうな場合は、砂をまきながら歩くと良いでしょう。
既に砂が散布されている場所もありますので、そういった場所を選んで歩くと、より滑りにくくなります。
滑りやすい場所は特に注意を
交差点だけでなく、以下のような場所も滑りやすくなりがちです。
・頻繁に車が出入りする駐車場の入口。
・店舗や地下鉄の出入り口、バス停周辺。
・ロードヒーティングが設置されている場所の境界部分。
これらの場所では、車や人の通行により雪が溶けやすくなります。
また、ロードヒーティングがある地域では、歩道や家の周辺の雪が溶けやすくなっています。
このようなエリアでは特に慎重に歩くことが求められます。
両手を自由に使えるように準備を
雪道を歩く際には、転倒する可能性を考慮し、両手を自由に使える状態にしておくことが重要です。
カバンはリュックタイプが最適で、背中に背負うことで重心が下がります。
歩きながらのスマートフォン使用は避け、手袋を着用しておくと、転倒時にも手を守れます。
雪道に適した靴選び
雪道での歩行では、靴選びも重要です。ヒールの高いブーツやサンダルは不安定で、滑りやすいです。
スニーカーも水を吸いやすい素材が多いため、避けた方が良いでしょう。
雪の少ない地域で降雪がある場合は、深めの溝のある長靴を選ぶことが推奨されます。
柔らかいゴムのブーツも、雪道での安定性が高く、防寒効果もあります。
長期間豪雪地帯に滞在する場合は、雪道に対応できる冬用の靴を購入することをおすすめします。また、靴底に貼る滑り止めを使用することも有効です。
雪道は慌てずゆっくり歩く
雪がめったに降らない地域で大雪が降ると、交通の混乱や事故のリスクが高まります。
慌てて歩くと転倒しやすくなります。
雪道を歩くコツは、重心を低く保ち、歩幅を小さくしてゆっくりと歩くことです。
特に交差点や店の出入り口など、滑りやすい場所には注意が必要です。
滑りやすいエリアを避け、安全にゆっくりと歩くことが大切です。
